第4話 《from ラブイズ》4

「…別に子宮内膜症の方は進んでないようですね。解熱鎮痛剤でも出しておきますの
で、しばらく休んで治らなかったらまた来て下さい」

…どういうことだ…

だいたい、3才の子供連れて、ひとつの病院で2〜3時間待たされて、最後に出た結果がそれでは納得がいかない!

その日は途方にくれて家路についた。

キキョウが言った。

「…しばらく休ませちゃってゴメンね……私少し良くなったから仕事行っていいよ…
三日間…どうもありがとう」

「うん。そうか。大丈夫かい?そしたら明日から会社行くけど何かあったらすぐ連絡するんだよ」
(まぁあれだけ休めば少しは良くなるだろう。
仕事行ったらあれとこれを片付けて…)
これが自分の考えていた本音だ。

そしてまた、いつもの生活に戻った。

はずだった。
キキョウの体調はその後もあまり変わらなかった。

日にちがたつにつれ、家のなかが段々汚れていった。

この頃からアイハがキキョウに対して脅えた目をするようになった。

仕事が終わって家に帰ると、お風呂も入らず朝から着たきりのパジャマでお腹が空いて泣いているアイハを度々見かけた。

お片付けが出来てないと言って3才の娘を睨みつけ夜中までご飯を与えないキキョウ。

その度に始まる夫婦喧嘩。

以前から子供の片付けにはうるさかったが、この頃は特に異常だった。
(『見捨てられ不安』によるものだと後に判明した。)

…日々荒れていく我が家。

苦痛だった。

仕事でもそのイライラが出ていたのか、ミスを連発し、部下達から総スカンを喰らっている最中だった。

そんな中、休みの日に一本の電話がかかってきた。

電話に出ると若い女性の声が鳴り響いた。

「あ!ご主人様ですか?私福祉の仕事をしておりますキタと申します」
「あ、はいどうも」

キキョウが育児について外国人女性支援団体に色々相談してたのは知っていた。

この国へ留学中に出逢った私達はそのまま惹かれ合い、それからキキョウはずっとここに居る。
キキョウがインターネットで見つけてからお世話になっている団体だった。

「あ、丁度良かったです。ご主人さん、あの、キキョウさんの事なんですが、ひょっとしたら心療内科に連れて行ってあげた方がよろしいと思うんですが…」

心療内科!?

from ラブイズ

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