第9話 《from ラブイズ》9

心療内科の先生から紹介状を頂き、実家のそばの入院施設のある精神病院に入院する事となったキキョウ。

あまりにも異様な雰囲気。
とにかく白。
ホラー映画に出てくる病院のようだった。

そして厳重に管理された扉。

白い格子のついた扉は二重になっており、まさに脱獄は不可能。

職員の部屋が隣接しており、常に監視状態。
第一の戸を開けるとちょっと広い部屋になっており、家族と面会出来るのはそこの部屋のみ。

そしてさらに厳重な格子の扉があり、一般病棟となる。

男女は完璧に隔離され、イベントの時のみ合同となるようだ。

本当に刑務所のようだと思った。

(こんなところにキキョウが入るのか…)

彼女は以外と入院する事は抵抗なかった様子で、「今の体調が良くなるなら…」と藁にもすがる思いだったようだ。

「…じゃあ、行ってくるね…」

ギィ…バタンと扉が閉まる。

「ゥ゛ギャア゛ァ゛ア゛ア゛ァ゛ーッ!!マ゛マ゛ーッ!い゛がな゛い゛でーっ!
マ゛マ゛ーッ!!」
と泣き狂うアイハ。

泣いちゃいけない。
そう思ったが、涙は止まらなかった。

私もキキョウもアイハも母親もみんな泣いた。

でも、これで全て元に戻るんだ。

退院してきたら、全部元通りになる。

そう信じてキキョウを見送った。

from ラブイズ

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