第12話 《from ラブイズ》12

一週間事に妻との面談を繰り返した。

少しずつ変わってきたキキョウ。

少しずつ我が強くなり。
泣いてばかりいた。

主治医とは話が噛み合わないらしく。

「私はどうしたら良いか分からない!!」を繰り返した。

寂しい寂しいと泣いて。

病院で出来た友達といた方が楽だと言う。

…そして一ヶ月が経過し退院となった。

キキョウの病気は治らない。

主治医は相変わらず『神経症』と繰り返すばかり。

一週間に一度の受診。

寝たきりのキキョウ。

のしかかる母親への負担。

私に愚痴。
キキョウから母への。
母からキキョウへの。

この頃から徐々にキキョウの性格が変わっていった。

私が
「体が辛かったら寝てていいよ」
と言うとキキョウは
「私のせいで大変だってまた言うんでしょう!?前みたいに朝起きてご飯作ってアイハの面倒見るとか出来ないから!!
あんたのせいで病気になったせいもあるんだから!!
このマザコン!!母親に面倒見てもらわないと仕事も出来ないくせに!!あんたは私の事全然わかってくれない!!
離婚すれば!!私が悪いと思ってるんでしょう!?どうせ!あぁ―ッ!!」

等と暴言を吐き、物を投げる。
壊す。
殴る。
蹴る。
ひっかく。
叩く。
叫ぶ。

私は身を守る為に妻を掴む、そしてソファに押し付ける。なんとかして落ち着かせようとする。

「女に暴力ふるう最低男!ドメステイック・バイオレンスだ!!最低!最低!最低!ウワァァアアァァアアッ!」
とキキョウは喚く。

そしてひとしきり泣くと今度は、
「捨てないで!捨てないで!捨てないで!捨てないで!捨てないで!捨てないで!捨てないで!捨てないで!ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!ウワァァアアァァアアッ!ウワァァアアァァアアッ!」
…と過呼吸になり、体がガクガクしてきて、白眼になる。

悪魔が乗り移ったようになった。

そして、しばらく寝かせておくと落ち着く。
ずっと寝る。

の繰り返し。

「あなたに私の気持ちは分からない!」
「あなたのせいで病気になった!」

…辛かった。

from ラブイズ

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