第36話 《from ラブイズ》36

私にだって不安や迷いがある。

キキョウからの突然の電話。

「…今日家に帰りたくないんだけど、いい…?」
どうしたの?

「…今日病院で友達がパニックになって、私もそれでパニックになってしまって…あのさ…良かったら今日夜ご飯外食してもらっていいかな…?」

…あぁ、アイハは大丈夫か?

「…お母さんに見てもらうから…だめかな…?
それまで友達のうちにいさせてもらうから…」

あぁ、わかった。
とりあえずキキョウも今はまだ不安だろうから、また落ち着いたらメールでもくれないか。

「…うん、わかった…ごめんね…」

『君はアイハの母親だろう!?』の言葉をぐっと飲み込む。

直訳すると「病院に行って友達がパニックになったのを見たら私もパニックになったから怖くて帰れない。だからアイハは私の母が面倒を見てくれ」ということである。

…理解不能だ。

叫びたい。

オ マ エ は 母 親 だ ろ う !!!!
と。
キキョウからメールが来た。

《友達の家に行きます。コンビニが目の前にあります。わがまま言ってごめんなさい》

いや、ごめんなさいとかじゃなくて帰って来てほしい。

ア イ ハ に 寂 し い 想 い さ せ る な よ !!!!

あぁ、頭の中が沸騰しそうだ…

しばらくすると

《だいぶ落ち着きました。》
とメールが来た。

『本当は外食したくないんだ』
とメールを送る。

すると《帰る》と連絡が来た。
正直かなりイライラする。
顔にも出る。

出さない様にしているが、耐えられない時もある。

そして不安になる。

これからのキキョウの事。
これからのアイハの事。
これからの仕事の事。
これからの生活の事。
私がやらなければならない事。

当たり前だけど、逃げられない。

怖い。

だけど、私がやると決めたからやる。

男だから逃げたりしない!と、必死に《恐怖》を心の底に閉じ込める。

しかし、
世の中のみんながそんなものかなとも今は思う。

from ラブイズ

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