第44話 《from ラブイズ》43

母が体調を崩してしまった。

家族で観ていたアイハの発表会。
直後、突然
「ラブイズ…私…もうご飯を作れない」
との告白を受けた。

理由を聞くと
「最近ベッドから起きれないくらい具合が悪いの…」
との事だった。

仕方なく翌日からキキョウが毎日の食事を作ることとなった。

が、母は今までそんなに突然キキョウに負担をかける事は無かった。

アイハの世話もそう、まずは週1日から2、3日に増やし、色々な家事や事柄を徐々に徐々に慣らしてくれた母。

さすがに違和感を感じ、次の日の夜に母に電話をしてみた。

「もしもし、大丈夫かい?」

「ラブイズ、今回はごめんねぇ」

「何もいいんだよ。突然そんな風に言う事無かったからビックリしたのさ。…体調かなり悪いのか?」
「うん…」

母は2ヶ月位前から中耳炎になり、体調不良なのは知っていた。なかなか良くならないようだった。最近は生理痛も酷く、更年期障害もあるように思えたし、母もそう思っていた。

「…そしてねぇ、最近、手がしびれるのさ。肩も張るし…」

「それ高血圧じゃないか?そんなに体調良くないなら病院に行っておいでよ。薬もらったら落ち着くかも知れないよ」

「そうねぇ…行ってみようかしら…」

そして母は翌日に病院へ行く事を約束した。
———————————————
翌日、夕方に母から電話が入った。

「あのねぇ、…自律神経失調症だって言われたわ。ちょっと休みなさいってさ」

「!…うん、分かった。一週間くらい休みもらうから。大丈夫、少し休んで」

「ごめんねぇラブイズ…」

「…こっちの方がごめん。ちょっと所長に連絡してみるよ」
(…ちょっと疲れてしまったんだな…少し休めばすぐによくなるだろう…)
ただ単純にそれだけを考えて所長に連絡をした。

「…という訳なので、申し訳ありませんが一週間程休みを頂きたいのですが、宜しくお願いします…」

「うん、それは分かったけど、お母さん多分一週間じゃ治らないぞ。
その後また休みを下さいじゃそれもこっちも困るし…変な話、めどがつかないとこれから先の事もあるし、一週間休む休まないの話じゃなくて、きちんと決めてもらわないと。何も一週間じゃなくてもいいんだよ。体調不良は仕方ないし、…お母さんもしばらく休ませてやれよ…今までずっと奥さんの面倒を見てくれたんだろう?俺ならもうお母さんには頼めないな…
…とにかく、ただ休みを下さいじゃ見通しがつかないからダメだ。主任の仕事の引き継ぎだってあるしな」
そう所長は言った。

…当然の言葉だった。ちょっとくらい休んだって治るものじゃない。ましてや仕事だってある。

それにもまして、改めて母への負担を考えさせられた。

…胸が痛んだ。

とりあえず翌日はアイハの病院があったので休みをもらっていた。

夕方に家族で話し合う事にした。

from ラブイズ

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