第104話 《キキョウ》19

「じゃあみんなで行ってきまーす!」

「せーの!」

3人で玄関の扉を開け、3人で扉をくぐる。

朝日が燦々と降り注ぎ、私達の門出を光で照らしだしてくれているようだった。

「行こう!パパ!ママ!」

足早にアイハが階段を駆ける。

その後に付いていく彼と私。

アイハは私達の間に立ち、手を繋いできた。

3人で歩く道。

その道は真っ直ぐで、舗装された平坦な道だった。

私は今日という日を歩む為に決して平坦ではない道程を歩んできた。

今日だけかも知れない幸せな道。

またすぐ、山あり谷あり嵐が駆け巡る道程になるかも知れない。

だけど、私はまたこの道を歩く為に前に進もう。

彼とアイハと一緒に。

もう私は迷わない。

心の迷子にならない。

この世界で彼とアイハと生きていこう。
アイハは私と彼の顔を交互に見ていて嬉しそうに行った。

「家族っていいな!」

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